針鼠

魔法使いの嫁 SEASON2の針鼠のネタバレレビュー・内容・結末

魔法使いの嫁 SEASON2(2023年製作のアニメ)
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このレビューはネタバレを含みます

2023/12/12(火) amazon prime 全2?話 ★☆☆☆☆ 
21話で挫折。やたらシリアスっぽく仕立てている作品なんだけど、世界観の設定は底が浅いし、メインのストーリーも描写がくどいわりに底が浅い。

ヒーローは普通は世界なり学校なりの危機を救うものなんだけど、ヒロインものだからかなあ。友達を救おうとジタバタしてるだけ。「虐げられて育って卑屈になった少女が救済される」ってまんまシーズン1の焼き直しストーリーじゃん。

一応携帯(スマホかどうかは知らん)も普及してる現代の英国設定でしょ。教師に部活もメンタルケアもなんでもかんでも負わせる日本の話じゃないのよ。保健の先生しかいないじゃん。この学校スクールカウンセラーとかいないわけ? それなのに保健室は数日なら入院治療も可能になってて、そのくせ看護師もいない。無茶苦茶。

世界観の方もこれシーズン1の時から気になってたことだけど、まずその一としてヒロインが英国に来てからは人外の生き物たちに「スレイ・ベガ」としてある種の好意を持たれておりますが、日本にいるときはその「スレイ・ベガ」的性質が人外の生き物たちに発動した気配が皆無なのはなんなんだ?

その二として英国に来てからは民間に伝承されるファンタジー生物(特に人間的な外見や知性を持つ妖精王とか)が登場してくるのに、日本に居る時はそのような生物(座敷童とか)が登場していた様子が気配すら皆無なのは何故? 水木しげる的世界になるのを避けるため? 

でもちょっと工夫したら、例えば中国ものだけど山海経や聊斎志異あたりを参考にするとか韓国のトッケビを出すとか(英国編でもギリシャ神話から借りてきたケンタウロスとか地元性無視して出しているのだから)その辺は日本在住時の記憶としてでもいくらでも何とかしようがあったんじゃないかとも思えるのよね。
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