天下の超かぼちゃ王大将軍

サイバーパンク エッジランナーズの天下の超かぼちゃ王大将軍のレビュー・感想・評価

4.5
「破滅美」

想定外に名作やった。

いや、全然期待してなかったんやけど、思わぬやわ。

サイバーパンク2077はやってて、
発売当初、色々バグとか問題あって、結果的にスタートの問題が響いてたけど、
ゲームというか世界として凄い面白い作品で。

まだクリアしてないけど。

いや、サブクエやりまくってて、メイン置いてたらメイン進む気力がなくなる症候群よね。
サイドほぼやりつくして、不毛の大地になってるんやけど、追加のDLCでフィクサーの依頼増えるらしいので、それ待ちつつ、ゆっくりメインは進めていずれクリアしたいと。

そういう意味ではゲームは緩くハマってるんやけど、
そこでの本作、どうなるんやろなとは思ってたけど、メチャメチャおもろかった。

なんやろね。凄く上手にゲームのイメージを再現してた。
物語は全然別もんなんやけど、世界観っていうかね。

なんつーか、破滅の美学というか。

このナイトシティってスラムの極致みたいな、いや、金持ち層の住む地域とかあるんやけど、貧富の差がえげつなくてね。

なんやろ、命の消費が破滅的なんよね。

この破滅感をアニメでも凄く上手く描いていた。

まぁ、人も含めて生物は、生まれた直後から死に向かってカウントダウンなわけで、極論言うと、死という破滅の未来は平等に訪れる。

その中で、ナイトシティってのは死までの過程の等しく不平等がハンパなくて、
その世界で底辺が成り上がる選択肢は限られている。

サイバーサイコ化って概念もリミットを早める要素として素晴らしいんやけど、
ゲームでは割とサイバーサイコは敵で、自分は安心して改造しまくりなんよね。

そういう意味では、今作の方が切迫感はゲーム版よりある。

そんな中で、どう死ぬかっていうね。

それは高尚的なもんじゃなく、ただの自己満足の世界で、それを求める感じ。

凄い良かった。

その上で、ゲームのストーリーとは別物やけど、
ゲームのストーリー展開を彷彿とさせるような、大枠の流れがあって、
ゲームやってたら倍楽しいってのはある。

知らなくてもいいけど。

いやぁ、思わぬ拾いものというか、久々の大人向けでピュアなアニメやった。
最後泣いてしまったよね。
まぁちょっと分かってたけど。

面白かった。

シーズン2見たいけど、終わってるからなぁ。

けどこれは、カルト的な人気を得ると思う。