原作ゲームに登場するエリアや武器、人物、曲が登場してファンサービスとしては手堅い出来。
『ケイゾク』風のオープニングやゴア、性的な描写が頻発するサイバーパンク2077らしい演出ながら、全てが恋愛に帰結するのはサイバーパンクの世界観を壊しているような気もする。ルーシーのキャラクターに奥行きがないのは、途中からデイビッドの恋人として以上のアイデンティティが消え去ってしまうからだろう。
アクションシーンや楽曲の使い方（ナマコプリの2曲は入れてほしかったけど）は特に違和感はないので、制作側の時代遅れなジェンダー観とキャラクターを活かし切れていない脚本がナイトシティという世界のスケールや魅力を表現できているとは言い難い……。
