こーた

サイバーパンク エッジランナーズのこーたのレビュー・感想・評価

4.4
何者かになりたかった主人公。破滅への物語。人は結末がなんとなく分かっていても、その最期を見届けたくてついつい観てしまう。そんな刹那を感じる良作でした。
誰かの夢を背負って生きる。それは母親だったり、仲間だったり。自分の夢がないとき、感情が通った人の夢は共感できるからこそ叶えてしまいたくなる。きっとデイビッドはただ単に幸せになりたかっただけなのかもしれない。誰もが自分や他人の夢を見て生きる世界の中で、一個人の感情や夢は儚くも呑み込まれてしまう。ダークワールドの巨大な権力に無力感を感じるけども、それでも人々は今日も夢や希望、ときには欲望のままに生き続ける。人間はそうしないと生きられないから…なんてことを考えて観ていました。
平凡な学生が事件をきっかけに特別な力を得てアウトローの世界に生き、様々な仲間と出逢い、成長して、そして一生分の恋をする。あらすじにすると王道的だけど近未来な世界観も含めてめちゃアツい良アニメでした。
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