コバタケ

【推しの子】のコバタケのレビュー・感想・評価

【推しの子】(2023年製作のアニメ)
4.0
2023年07月15日-16日ネトフリ全11話鑑賞(1話23~82分)
2023年放送の推しのアイドルの子供に転生する漫画原作の芸能界の闇&サスペンスアニメの第1期。

原作は知らないが、OPの歌がSpotifyやラジコ、YouTube、めざましテレビでよく流れてくるので観てみる。

1話が82分あり話の筋を丁寧に説明され、OPの歌"YOASOBI”の「アイドル」の歌詞が1話を物語っている事がよく分かった。てっきりPVに出てくるアイドルの話でコメディものと思っていたが、全くそんな事はなく良い意味で裏切ってくれた。またEDが女王蜂だったのも驚いた。

アイドル、配信者、役者、モデル、バンドなどで芸能活動をする10~25歳あたりのZ世代が話の中心でデジタルネイティブであり、ネットリテラシーにさらされている。この世代の特徴のダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(受容)は感じないが今後の展開で絡めてくるのかも知れない。

突出したアイドル特性を演じきれるプロフェッショナルのアイドルが16歳で妊娠、出産し世間に隠し通しながら頂点を駆け上がっていく中、ストーカーにより自宅で刺殺される。という今時にはめずらしいセンセーショナルな第1話。

それから数十年後、成長した彼女の子である双子の兄妹がー 兄:転生前は彼女の産婦人科医であり、推しのアイドルでもあった彼女を死に追いやった犯人に復讐するため/妹:転生前は、12歳という若さで病死。憧れのアイドルの子供として転生したにも拘わらずそのアイドルも志半ばにして他殺。前世での自身の短い人生やアイドルの夢を叶えるため -それぞれの想いを胸に進んでいく。

お話は、偶像をプロとして演じるアイドルとストーカー、恋愛リアリティショーと誹謗中傷による自殺未遂、アイドル結成とお披露目と各テーマに沿って進み、次シーズンで2.5次元舞台へと繋がっていく。

情報過多のエンタメ業界の中で今儲かるコンテンツを網羅しており、原作者ムシの実写ドラマ、大量生産のアイドルなどを、夢と現実のギャップを業界の裏方のみならず、主に兄が物事を俯瞰した数字を語ることで表現するに留まっているので、カワイイ絵柄と伴い現実の社会重視でもなく良いバランスに見える。

次のシーズンも楽しみ。

memo
・集英社/週刊ヤングジャンプ・少年ジャンプ+
・既刊11巻(2023年03月現在)
・1200万部(2023年06月現在)
・TOKYO MX

テレビアニメシリーズ
★2023 第01期 全11話
・20xx 第02期 全xx話
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