娘のDV彼氏を殺してしまった父親が妻と協力して殺人を隠蔽しようとするサスペンス。
この原作者だから期待はしていたが、やっぱりストーリーは面白い。
哲雄にしつこく疑惑の目を向ける人物がいて、追求の手が止むことはなくピンチの波状攻撃にハラハラさせられる。
犯罪を隠す為にさらに謀略を重ねていく主人公。。という終わりが見えない展開は
犯罪を犯した以上は許されないという根っこがしっかりある。
娘を溺愛してるお人好しといった印象だった哲雄がどんな罪悪感にも絶望感にも揺るがない。
全て「家族のため」という結論に帰結する。その思考回路にタフの一言で片付かない、彼の異常性がチラチラ見え隠れしている。
演技派で固めた渋めのキャスティングが良くて聞き応えもあったのだが、やっぱり作画なんだよな。。
演技力に作画が追いついていない。
ぬるぬる動かせとは言わないが、作画が多少荒くても見せ方の工夫は欲しかった。
アニメなのにop ed は実写的。それなら実写で観るし、アニメならではの表現がきっとあったと思う。
アングルや背景、劇伴の工夫次第でもっと入り込めたと思うとちょっと残念だ。
