世界を壊し世界をつくる

さらざんまいの世界を壊し世界をつくるのレビュー・感想・評価

さらざんまい(2019年製作のアニメ)
4.4
ある日の放課後、中学生の主人公かずきと同級生2人がカッパの王(自称)に尻子玉というものを抜かれ、生きていて死んでいる存在″カッパ″にされてしまう。
そして、それぞれの叶えたい欲のためにつながり、共にカパゾンビという欲望の権化から尻子玉を取ることになってしまう。
秘密や身も心も全て曝け出し、欲望を捨てて3人が真の意味でつながる物語。
それぞれが求めるつながりを見つけていく過程を奇抜な世界観で描く魅力的な作品。
つながりって見えないからこそ脆いし痛々しく、冷たい。それでいて愛おしく温かい
この作品はそんなつながりの全てを体言していたと思います。
一見すると演出が回りくどくて意味分からないんですけど、根底には一貫して社会性みたいなものを持ち合わせていている幾原監督の作品は最後まで見届けたいと思ってしまう。
いやー面白かったです。
ウテナは次観るとしてユリ熊嵐は百合嫌いでも楽しめるんだろうか?

この世はつながりでできている。