さすがはジャンプと言った面白さ。
まず「否定」という能力がキャッチーで、分かりやすいうえに色々と発想を飛ばせるし、とても良い設定だと思った。
アンディの長寿と不死も便利で、説明をすっ飛ばして違和感なく器用なキャラになっていた。風子の不運は一見出オチに見えて、偶然性に頼ったブラックボックス的なワクワクとその解明の面白さがあって、主人公らしいスルメな楽しさ。
二人を使った変で王道のラブコメをしてるのもジャンプらしい。
クエストというファンタジックでビッグスケールな展開も純粋に引き込まれて、その規模と言いアンディの形態変化といい、全体としてハンターハンターやジョジョなどの、いわゆる「能力もの」を吸収した現代版ドラゴンボールみたいな印象を受けた。
ただペナルティやルールなどでコロコロと急速に展開し、果ては人類滅亡の危機に裏切りと、2クール内で見せるには詰め込みが過ぎるように思えて、少々疲れるところもあった。
逆に演出に関しては意外にも「静」を感じて、フィックスの俯瞰やエクストリームズームショットなど、どこかシャフト味なところが雰囲気のある緩急を生んでいた。