トムトム

陰陽師のトムトムのレビュー・感想・評価

陰陽師(2023年製作のアニメ)
2.0
夢枕獏の大人気小説「陰陽師」をNetflixでアニメ化。
中国ではいくつも作品が作られるほど「陰陽師」ブームらしいですがそこへの需要を狙ったのでしょうか。

原作ファンということもありますが完全に解釈違いで完走するのが結構辛かったですね。

「陰陽師」の映像化は漫画なら岡野玲子、実写なら野村萬斎である程度のファイナルアンサーが出ているので今作の金メッシュの入った晴明はけっこう厳しいです。

蘆屋道満が何故か黒ギャルエロお姉さんになっていますがどういう采配なんでしょうか。
「ちょっとエロいの入れとかないとアニメ見るような男オタクどもが釣れないからな〜」とか思ってんでるんでしょうか。

羅城門の鬼のデザインもな〜。
「ちょっと胸元はだけたイケメン入れとかないとアニメ見るような女オタクどもが釣れないからな〜」とか思っているんでしょうか。

原作のいくつかのエピソードをつなぎ合わせて一つのストーリーにしていますが全体の演出というか物語の温度が僕の好きな「陰陽師」と違います。

原作が「かなし」とはらりと一筋涙が溢れるとすれば今作「うおーなんて可哀想なんだ!」はギャン泣きの大号泣するみたいな感じでしょうか。

それよりも何よりも単純に今作のアニメとしてのクオリティがかなり低いのが問題です。

シーンごとのキャラの作画が全然安定していないですし、アクションシーンはかなり酷いです。

時間がめっちゃ余って大変でもない限り特に見る理由は無いですかね。
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