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攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGのokadunkのレビュー・感想・評価

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(2004年製作のアニメ)
4.4
攻殻機動隊SACの第2期。第1期が「笑い男」で第2期が「個別の11人」が敵キャラ。
2期も1期同様にハラハラするクライムアクションだった。単なる最強の戦士「草薙素子」が悪党をボコボコにするのではなく、各々の正義が争いあう感じだった。
草薙素子の初恋の相手と思われるクゼが最後、どうなったのかは判明としないが、CIAに殺されるときにはすでにネットの海にダイブしていたのではないかと思う。それこそ劇場版「攻殻機動隊」のラストで草薙素子が人形使いの意識と共にネットにダイブしたかのように。映画「イノセンス」ではゴーストのみになった草薙素子が登場してくる。クゼも同じような存在になったのではないだろうか。
時系列はわからないが、草薙素子がクゼを追いかけたという味方もできる。完全義体になった人間はどうしても思考と肉体の間に違和感が生じる。自分の魂のゴーストのありかがわからなくなる。それはネットの社会における自我の所在が不明瞭になった現在社会にも似たようなことがいえるのかもしれない。
攻殻機動隊はSF作品として早い段階でAIなどがもたらす問題にかなり現実に近い問題を提起していたことに驚かされる。見ていない人は絶対に見るべき神作。
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