あべ

BLACK LAGOON The Second Barrageのあべのレビュー・感想・評価

BLACK LAGOON The Second Barrage(2006年製作のアニメ)
3.1
普通にロック嫌いかもなー
ほんとにバラライカを納得させるだけのもの持ってたかこいつ?
一線を超えた者とそうでない者の二者択一を迫られる世界観で、そのどちらでもなく自分でいたいという主張はわかるが全く何も伴ってないのが違和感。
気概も感じられないし行動も伴ってない。レヴィと喧嘩した時の方がまだマシだったけどその面影もなくなってた。

ただチープな正義感だけ携えて何の痛みも伴わずになにかを成そうなんてのは甘すぎる。
ストーリーとしても、その辺のロックの行動の動機だったり主張が弱すぎて話にメリハリがないし全体的にフワついてる。
日本編は対立構造とか利害関係周りがちょいややこかったけど、全体的に事件はしっかりしてる分その中でロックがどう動くかが話の肝なのに、結局こいつがどういうやつかよくわからんまま終わってしまった。

反面、2クール目は彼女のクールと言っていいほどバラライカがかっこいい。
話的にもずっと事件の中心にいるし、少し狂犬すぎるところはあるけど、確固たる信念と確かな実力を持って周囲を圧倒していく様はほれる。
何より小山さんの演技がいい。一人だけずば抜けて上手いもんなあ。平田さんも上手い。

全体を通して、プアナプラとは何かが描かれてた。
ただプアナプラが悪人たちのパラダイスでかっこいい街、みたいに捉えられてるのが違和感。
新参者を田舎者扱いしたり、雪緒たちが憧れのような感覚を持ってたり、なんというかアウトローな自分達に酔ってるみたいな印象を所々抱いちゃって、それは違くね?とはなった。

まだ上手く言語化できないけど、
プアナプラは最低の犯罪都市であり、そこの住民は誰もが人殺しのならず者であることに変わりはないわけで。
血とドブの匂いがする、とかも全然いい事じゃないし誇れることでもないし。
その辺の倫理観とか価値基準がブレると一気にダサくなるなという印象。
あべ

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