センカン

デッドマウント・デスプレイのセンカンのレビュー・感想・評価

デッドマウント・デスプレイ(2023年製作のアニメ)
3.8
小鮫ポルカ君飼いたい。

終わってから原作が成田良悟さんと知りました。デュラララやバッカーノは世代でしたねー。言われてみるとこのハチャメチャな群像劇はらしい作風。
出だしこそ一風変わったなろう系のように始まりますが、現代に来てしまったら最強のような主人公も、成田さんの世界観では突出しない感じが良い。というか出てくるキャラの濃さと強さベクトルのバラバラさ加減が凄い。易々とは比較出来ない陣営毎のパワーバランスが展開の面白さを作り出してる感じがします。
とはいえこのキャラの豊富さでは、話が進む前に紹介だけで時間が過ぎていってしまいますね。。。
2期に期待です。

異世界での過去話の深そうな偽ポルカ君も主人公として好きですが、やっぱ頭のネジぶっ跳んでるミサキちゃんが最高。いのりんの甘い声も相まってヤバさが高まる。
ヤンキー刑事ツバキさんは単体でも中々濃いですが、終盤で仲間増えて一段と危ない刑事一団が完成しますね。特出した能力無いけど推理で追い詰めていく感じを期待します〜
実家四乃山家のメンバーも一癖二癖、一期では紹介足らないレベル。唯一出番多い小夜さんのサメマニア時点で頭おかしいんだよなぁ。こういう事件に関わりそうに無い人ほど唐突に活躍する気がします。
そして極め付けは怪人ソリティア、火吹き蟲。種も仕掛けも準備してるのに出たとこ勝負のソリティアさん好き過ぎる。終盤は主人公と言っても過言ではない。
火吹き蟲は正体分かってからがさらに面白そう。あんな奇抜なカッパを普段使いするんじゃないよ!

ありふれた転生ものに飽きてきた方にオススメです。ストーリーの軸が分かりにくいと思われるかもですが、群像劇として咀嚼すると、キャラ同士の関係性を噛み砕いていくのが楽しいです。これでも成田さんは現代人に寄せてる節あって、デュラララとかに比べたら分かりやすい構図にしてくれてるなーと感じました。

点数内訳
世界観:4.0
ストーリー:3.5
キャラ:4.5
音:3.5
映像:3.5
スコア:3.8
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