演劇アニメかと思いきや、おもいっきり能力バトル系ミュージカルアニメだった。
プロの劇団を舞台にそこに所属する若い役者達が俳優の頂点たる謎の称号ワールドダイスターを得る為に切磋琢磨するという内容なのだが、俳優達が全員ナチュラルに能力者というあまりにもぶっ飛んだ世界がそこに広がっていた。最初はそういう演出かなと思って見ていたが、主人公の能力が意思のあるスタンドを現実世界に顕現するものだと判明してからは能力バトル物として見ていた。ただその分、演技力の変化や技術の高さなどは分かり易く可視化されていたので、こういうアプローチで演劇が描かれるのも悪くないと感じた。主人公とスタンドの女の子とのやり取りは完全に能力バトル系アニメのそれだが、割と感動的だったので、結果的に演劇×能力バトルのこの組み合わせは良かったと感じる。
作中劇は基本ミュージカルな為、楽曲はかなり多い。演じられる演目が「かぐや姫」、「アラジン」、「オペラ座の怪人」なのだが、「アラジン」と「オペラ座の怪人」に至ってはあまりにも有名なミュージカル版がある為、知らない楽曲が流れると少しモヤっとする。しかしその分、芝居には力が入ってるので見応えは十分だった。
