"葬送のフリーレン“といういかつめのタイトルではありますが、その実、1人の魔法使い"フリーレン"の心の機微と成長を描いたアニメです。
ベースとしては、しっかり魔法と冒険で、
それらを通して、感情少なめのエルフが"人間"を理解して、感情を得ていく姿を追いかけることができます。
構成が巧みで、魔王討伐を終えたばかりの勇者パーティが街に帰ってきて、解散するところから開始。
この構成は斬新。
50年後再会したパーティ、
人間である勇者ヒンメルはイケメンの面影もなく老い、まもなく亡くなります。
フリーレンはその時ようやく、ヒンメルを、人間を分かろうとしていなかった事を悔やみ、人間を知るため、魔法収集のために旅路に出ます。
この旅路では、弟子をとったり新しい仲間を得たり、それも自立しているのですが、フリーレンの心の中では過去の旅への回顧録のようなものが挟まれ、時間を超えて、過去のパーティとの対話を咀嚼するような、そんな時間が流れます。
エルフと人間の時間の進み方が違うという点も、考えさせられることがあって面白い。
また、序盤のエピソードが結構泣けるものが多くおすすめです。
EP.4の
"必死で生きてきた人たちの行き着く先が 無とは悲しい。だから天国があった方がいいのだ。"
という言葉がグッときました
基本ほっこりした空気感と、安心して見られる描写(血とかは出ますけど)の戦闘シーン、ケルティックな雰囲気のBGM心地よいです