彦次郎

好きな子がめがねを忘れたの彦次郎のレビュー・感想・評価

好きな子がめがねを忘れた(2023年製作のアニメ)
3.2
男子中学生小村くんが隣席のメガネ少女三重さんと親しくなるお話。メインとなる男女を中心に恋のライバル不在(本作ではイケメンも含め人間ができている)で徐々に関係性が構築されていくという『からかい上手の高木さん』形式に属する作品です。
メガネを外すと視力が悪いので目を細め眉をしかめる訳ですがその表情が可愛いというところとほぼ視力が無くなるというのが特徴でしょう。このレベルならメガネがあっても1番前の席に移動すべきですが恐らくは学校の創作系の都合により1番後方の席となっています。学校の内外でいちゃついているので普通なら揶揄されそうですが暖かく見守っている学友たちが本作の癒しといえましょう。都合と言えばメガネの忘れ率に違和感がありますがこのイベントがなくなると小村くんとの接点が激減してしまうので致し方ないところ。
漫画版から先に本作に入りましたがアニメ版ではキャラクターの髪の描き方や背景ビジュアルがリアルでした。個人的にはカメラワークが動きすぎて見辛い気もしました。この作品に限らずですが原作の短さが集積しての1エピソードになっています。本作では特に1話ずつのキリの良さが集まりすぎているというか例えるなら甘い饅頭が沢山皿に盛られて胸やけしそうになるというかそんな理不尽な感情が湧いてきてしまいました。
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