Yuto

わたしの幸せな結婚のYutoのレビュー・感想・評価

わたしの幸せな結婚(2023年製作のアニメ)
3.3
目黒蓮主演の実写映画を観てからの本作

原作は未読


書店のライト文芸コーナーを見るに、「妹と両親に虐げられる姉(主人公)がイケメンと結ばれる和風シンデレラストーリー」ってのが流行っているっぽい。
自分は書店に並ぶ小説の表紙を眺めるのが好きなのですが、本作の原作となる同名小説の一際華やかなデザインは目につきます。TVアニメに先立って実写映画も公開されるほどの人気作品。今どきの「トレンド」が見えてきます。


〈異能〉と呼ばれる特殊能力を有する特異な家系が政略結婚によってその血を連綿と受け継いでいた架空の世界。
そんな家系の一つ・斎森家でひたすらろくでもない家族に虐げられた主人公・美世は、家を追い出される形で冷酷無慈悲と噂される久堂家当主との政略結婚を強いられる。嫁ぎ先で美世を待っていたのは、異能の達人でエリート軍人の清霞。
シャイな女の子とツンデレなイケメンの織りなすすれ違いピュア恋同棲生活が始まるのだが、何故かこれに嫉妬した斎森家の妹・香耶と、〈薄刃の血をもつ娘〉が勝手に他所に嫁がれては困るらしい異能家系の一つ・辰石家の当主が実力行使で美世を奪いにくる。
というのが前半の展開。ここまでは普通に面白いです。

実は美世には特殊な異能があることが判明し、真相を知る薄刃家が美世と清霞に接近する一方で異能者たちの怨霊が大暴れし出す、というのが後半の展開ですが、その辺からだんだんペースダウンしてしまった印象。
〈異能〉という設定を活かしたい作者の気持ちは分かるし、個人的な好みの問題でもありますが、本作のバトルシーンには正直あまり面白みを感じないです。


まぁでも全体的にアニメーションは綺麗で最後まで飽きることなく観ることはできたので良かったです。

第2期の制作も決まったみたいだけど、今は保留します。
Yuto

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