風景描写と人物の心情が丁寧に描かれていてその繊細さがすごいなと思った。
日々辛いことがあっても周りには実は気にかけてくれる人がいたり、いつか幸せになる日が来るかもしれないと勇気づけられるのではないだろうか。
1話でどういう人物かを示しつつ、欲しいものが手に入らなかった挫折を描いて新しい環境に入ったことで新たな出会いをする。
この先にかつて欲しかったものとの心の折り合いをどうつけるかが1話を見た感じ気になった。
人間ものかと思いきや、2話目で異能とかいうファンタジー要素が追加したがこれでかなり昔という時代設定が少し納得できた。
火の能力なら火を起こす作業が楽など。。
さらに3話目では主人公の血筋に関して特別なものがあるということがわかっているのでキャラクターも深掘りされていたこともあり徐々に引き込まれていく。
旦那様が櫛を渡すところは感動した。
4話目でハナがやってきてミヨの前向きになったところなどもとても感動的。地位も金もある旦那に実は才能があるかもしれない女性という構図。
第5話では嫉妬を抱いた妹による昼ドラ的な展開。
結婚という一つのゴールへ向かう最中に邪魔をするものがあるからこそ物語は面白い。
6話は母とのつながりのある場所、そしてこれまで自分を苦しめた場所が崩れるというかなり大きな展開。
7話で片思いをしていたこうじさんがミヨに対して「あの日言いかけたこと覚えてる?」と聞いた際に「何のことだったでしょうか」との返答からミヨの変わらない決心を知り自分も「負けてられないな」と潔く引くのが男らしいと感じた。
ただ、魔法の要素が絵のタッチとズレてる気がした。
どちらかというとこの絵の繊細さならジブリや新海誠っぽい魔法感が合ってる気がしたがバトル系の魔法だから急に現実感がなくなったような。
あと、ウスバのメガネの兄ちゃんが急にミヨを旦那様の元へ連れて行って去ったのは少し不自然な気がした。