こーた

PLUTOのこーたのレビュー・感想・評価

PLUTO(2023年製作のアニメ)
4.1
アトムが登場するまで手塚治虫原作と気づかなかった…。浦沢直樹が人気エピソード「地上最大のロボット」をリメイクしたという本作。
人間とロボットが共存する世界。最先端の科学を持って作られた世界最高の7体のロボットを次々と破壊していく謎の巨大ロボット「プルートゥ」に迫るストーリー。大半は刑事ロボット・ゲジヒトを主人公として彼の空白の記憶と違和感、プルートゥの捜査が並行的に描かれていく。
人工知能を突き詰めるとロボットは感情を持ち、憎しみや怒りを覚え人すらも殺す。そして天馬博士らが作った様に完璧な人工知能は膨大な思考を処理できず、偏った感情によってのみ動かせる。いやいやそれは完璧とは言えないやろ、と思ったのはご愛嬌。プルートゥの謎に迫るところまでは良かったんだけど、ゲジヒト死亡後は憎しみは何を産まない、というわりとありきたりな結論になってしまったのは少し残念。
それよかロボットが奴隷の様に描かれていたりと、支配する側は滅びの危機に瀕するという展開は歴史が証明してるので22世紀はこんな風にならないといいな、と思いました。
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