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薬屋のひとりごとのj3livingのレビュー・感想・評価

薬屋のひとりごと(2023年製作のアニメ)
3.7
「葬送のフリーレン」と共に(同時期に)見ずに溜めておいて一気見したシリーズ。
これも良い。

こちらは中国、唐の時代の後宮を舞台設定にしつつも架空の世界との事。
コメディ色は多少強めだが後宮で起こる事件を新人侍女の猫猫(マオマオ)が薬師の目線から解決していく謎解きアニメ。
これがただの色恋物だったら(いや色恋強めだったら)1話で切ってた。
侍女になるきっかけが人攫いに売られてだったり、後宮にいる男性はみんな宦官(ナニを切られて去勢された官司)であったりと何気にショッキングな事実が満載なんだけど、そういうところはサラリと流す話作りで、まあ見やすいといえば見やすいか。

こういった中国を舞台にした時代劇のドラマやアニメは昨今日本でも流行っているらしいが、私はあまり親しんでこなかったので、如何なるものか?と思っていた。
ナレーションは比較的少ない方だと思うが、時代的にどう言う言葉を当てても分かりにくい物事に関しては、登場人物がセリフの中で躊躇なく現代語とかカタカナ言葉を使ってるから分かりやすい。

街並みや建物などの景色の美しさ、そして女性の世界ならではの登場人物の美しさは日本発のアニメーションだからこそと言えるかも知れない。
本国の視聴者の間でも高評価との事。
これほどのクオリティを求められる日本のアニメーターなど制作サイドでも、その実かなりブラックとの噂、ジャパニメーション業界全体の環境改善を願うばかりである。
他の作品でも「作画崩壊だ」「一話切りだ」なんて軽々しく言うもんじゃないね…。

声優の悠木碧さんの猫猫のキャラ作り、女性らしさを排除した声の出し方だけど、画も相まって滲み出る可愛さが魅力です。
あと種崎敦美さんは今回もこれまでとまた違った魅力のキャラクターで、やっぱりこの方7人くらいいると思う…。
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