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アンデッドガール・マーダーファルスのj3livingのレビュー・感想・評価

3.7
なかなか良いではないか。

良質な会話劇と思った。実際の明治大正時代の風俗、文化でこんな話し方をしてたのかは分からないが、洒落を交えた会話(だが話している内容は怪異異形の話)が落語でも聞いているかのようだった。

毎回の鴉夜と津軽の軽口合戦。
特に津軽は敵と相対した時もずっと洒落だのなんだの口にしてるから、安心して見ていられる。負ける感じがしないから。
一度ルパンにしてやられたけど、やられた「フリ」だったし。

演技が良い。
普段黒沢ともよが演ってる役とは演技が全然違うし、八代拓も全然違う。
おかげで2人とも誰だかわからなかった。
2人とも凄いベテラン感が出てた。
大抵の作品は「これあの人かな?」でEDテロップで答え合わせをするが、この作品は2人とも誰も思い浮かばなかった。
ちょっと、いや、かなりクセがある作品だが見続けられるか…?と正直思った。

案の定、ロンドン編が完結する直前くらいで、少し試聴が停滞した。
ロンドンの「最後から二番目の夜」編はあらゆるキャラクターが大量に出てきて、みんな見目麗しいしイケボ声優だから「なんだ、結局乙女ゲーアニメかよ」と少し思っちゃったけど、人狼編に入ってそれは払拭した。
結果イッキ見。

人狼編はなかなか凝ってて最終話の「名探偵、皆を集めてさてと言い」的なシーンはスラスラ進みすぎて細かいところの理解が追いつかなかった。

続きそうな予感をさせて終幕。モリアーティ達のこととか何にも解決してないしね。鴉夜さんも目的達成してないし。
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