kazマックスグローバーレッド

新世紀エヴァンゲリオンのkazマックスグローバーレッドのネタバレレビュー・内容・結末

新世紀エヴァンゲリオン(1995年製作のアニメ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

少し前にラジオで「シン・エヴァンゲリオンのオールナイトニッポン」を聴いてからもう一度アニメシリーズを見てみようと思い再鑑賞。最初に見た時は後半の展開に「なんじゃこりゃ」と困惑気味、でも嫌いじゃなかった。後半の話が主要キャラの心の闇を掘り下げ始めて、第20話辺りから更に再々鑑賞してしまった。

自分が今読んでる小説が『世界の中心で愛を叫んだけもの』というハーラン・エリスンのSF短編小説で、エヴァの最終話のタイトルが『世界の中心でアイを叫んだけもの』。「愛」を「アイ」に変えちゃって…。日本の恋愛小説も「けもの」を排除してタイトルだけパクってたっけ。

その本家『セカチュー』の中に「交叉時点(クロスホエン)」って概念が出てきて、それは「時間と呼ばれる思考間隔の果て、空間と呼ばれる反射的イメージの果て、もう一つの当時、もう一つの現在、どこか向こうにあるここ、最終的には〈もし〉と名づけられるもう一つの現在」って説明されていた。

それを読むと最終話でのシンジくん達の楽しい学園生活に合点がいく、だからタイトルも『セカチュー』なのか。劇場版は更にこの交叉時点を展開させた「〈もし〉と名づけられるもう一つの現在」なのかもしれないな。