もこもも

新世紀エヴァンゲリオンのもこもものレビュー・感想・評価

新世紀エヴァンゲリオン(1995年製作のアニメ)
4.5
"庵野秀明原作・監督による名作"

GAINAX制作のオリジナルアニメ
アニメにハマってからいつか観ることに
なると分かっていた作品をようやく視聴
音楽からも、メッセージからも、
名作と言われる所以を強く感じれた
あとこれめっちゃ大人なアニメやと思う
哲学的な言葉も多く、大人になる過程で
いつの間にか身につく人との関係性とか考え方を
ここまで言語化してるのが凄かった

面白いし深いけど難しい
観終えたばかりの今、
終盤の問いかけの連続の1つ1つを
自分の中でまだ消化しきれていないし、
結局現実はどうなったのか、
使徒の正体はなにやったのか、
セカンドインパクトが起きた詳細な理由とか、
人類補完計画とはなにかとか、
分からないことは多いけど、
この作品の持つ大きな力は確かに感じた
これ2周目観ても分かることでもないんかな
観終わったときは4.4の評価も
これから劇場版を観ていったり、
補足や考察を読む中で変わるかも
重みや深みは今まで観てきたアニメで1番

曲がほんま名作にふさわしい名曲
だれしもが知るOPを映像と合わせて
観れたことに感動させられた
最初から最後まで素晴らしいけど
特にBメロがほんま最高に魅力的なことに
このOP映像をみてて初めて気付いた
メロディーといい、歌い方といいほんまお洒落
Bメロの碇ゲンドウ、ミサト、リツコ、レイが
短く切り抜かれるところの4つの音が大好き
EDもめちゃめちゃにお洒落で素晴らしい
色んなverがあるのも楽しみの1つやった
ED歌詞の意味を調べなければ...!!!

ストーリーとかは知らんかったけど
重めな鬱作品であることは知ってたから
序盤のテンション感とかスピード感は予想外で
こんなに面白いんかっ!って驚かされた
レイとミサトと出会い、アスカと出会って
少しずつ変わっていく関係性に
ほっこりさせられた時もあったな...
18話のトウジの話は辛かった...
こっから一気に重くなっていった

シンジ、レイ、アスカ、ミサトなど中心人物以外も
みんな一言では語れない深みがあったけど
序盤、中盤に抱いた感想と観終えた時の感想の
ズレをどうして感じて消化できなかったから
キャラクターの感想は劇場版を観ていく中で
整理がついたら記載しようかな
ちなみに加持さんとミサトが特に好き

シンジが1回目にエヴァを降りようとした時の
ミサトさんとの駅ホームのシーンが印象的
あのアナウンスは必要な時間やったね
後は第五使徒・ラミエルとの決戦シーンの
レイの「あなたは死なないわ、私が守るもの」と
シンジの「自分には...自分には他に
何もないなんてそんなこと言うなよ
別れ際にさよならなんて悲しいこと言うなよ」から
「笑えばいいと思うよ」のシーンも大好き
ハリネズミのジレンマも胸に残ってる

それぞれの想い、目的、信念、願い
それぞれの過去、現在、未来
自分とは、人とは、心とは、幸せとは
人の生きる意味、生きる価値とは
恋愛や親子、戦いや絶望の色々なことを通して
この作品は圧倒的な量で問いかけてくる
終始うじうじするシンジに、
自暴自棄になるアスカに、
焦ったさを感じたりもしたけど、
それぞれの苦しみは十分に理解できることで
人の心と体の脆さを改めて思い知った
私は私、やけど人と出会うことで
自分が作られていくことも真実
沢山の問いかけや葛藤が描かれていたけど
ラストの存在意義の肯定、っていうのが
作品の一番のメッセージなのかなって感じて
名作やなぁって一人噛み締めた

「そして全てのチルドレンにおめでとう」

OP : 高橋洋子『残酷な天使のテーゼ』
ED : CLAIRE『FLY ME TO THE MOON』

〜旧劇場版と新劇場版を経て〜
少年が神話になって大人になるまでの
物語であったことが全てを観て分かった
旧劇場版も新劇場版もそれぞれに
深い意味があって胸に沁みるから
エヴァをより一層大切に、大好きになった
アニメ鑑賞直後の4.4の評価も4.5に
自分の中で育てていける愛すべき作品
もこもも

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