湯っ子

新世紀エヴァンゲリオンの湯っ子のレビュー・感想・評価

新世紀エヴァンゲリオン(1995年製作のアニメ)
4.5
シンジとアスカは同じ。レイはシンジの心の中にいる女の子。ミサトは母であり姉であり、シンジにいちばん近い「大人の女」。
でっかいレイが出てきたことで、これはやっぱりシンジの世界のことなんだなと思うから、あのラストにもすごく納得感があった。
ラスト2話はSFアニメーションという表現で綴った私小説のようだ。こちらを惑わせるような演出だけど、難しい言葉はそんなに使っていない。頭で理解しようとするより、心で感じるままに受け取ったほうがいい気がする。監督は本気で自分をさらけ出して、シンジのような(すなわち監督自身のような)悩める青少年たちに祝福を贈っている。
父にありがとう、母にさようなら、そして全てのチルドレンにおめでとう。まさにそういうお話でした。
湯っ子

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