狩野義弘

SHIROBAKOの狩野義弘のレビュー・感想・評価

SHIROBAKO(2014年製作のアニメ)
5.0
いまさらですがレビュー
何周見たか覚えてないくらい見ても23話で泣けてしまう。ホントに素晴らしい作品!
ロッキーチャック、マクロス、イデオン、エヴァなどのスタッフをもじってはあるが、ほぼそのままの名前で世界に居る形で進行、各パートの役割や技術進歩発展とそこに向き合う登場人物たちの様々な想いを乗せ、切磋琢磨、伝承継承、まで盛り込みながら主人公達5人はもちろん、他の登場人物ももれなく活躍、成長まで描いている凄すぎるプロット、構成、脚本!これ以上無い完成度!
音響監督の稲浪さん、脚本家の舞茸さん、ベテランアニメーターの杉江さん、といった人生の先輩からの現場若手に対するさりげなくも暖かい指導というか示唆、
実は話数を重ねるたびに何気に成長していく高梨、
業界の厳しさ理想と現実のギャップで擦れてしまった心が、周囲の気遣いも手伝って徐々に前向きに変わってゆく平岡、
作品世界の清潔感とか倫理観を支える存在の興津さんなどなど、テキストですら書ききれないような人数のキャラクターを、巧みに設定配置し、最終話を見ている時には、登場人物の多くを識別認識できて、好きになっていた自分に驚きました。茶沢さんでさえ、あの会社あの上司達の下で、看板作家を担当してるのを考えると色々と、やむなしって感じで、個人的には嫌いになれないんですよ変な話。
アニメに少しでも興味がある人はこれを絶対に見るべき!!!!!!!!!!!

20220521追記
気づいたので追記
タローが進行頭(しんこうがしら)って渡辺さんから言われているけど、頭(かしら)って役職というのは金田伊功氏の原画頭(げんががしら)から来ているのだろうと思われ、シロバコ制作陣の先達への敬意の深さを改めて感じて感動してしまった。(考えすぎではないと思う・・・)

20230101追記
年末年始また見返してしまった。
やはり凄い面白い。
北野三郎の本物とお会いする機会を得たので
結構ご本人と似ていてカッコいい!