ふじたま

火の鳥 エデンの宙のふじたまのネタバレレビュー・内容・結末

火の鳥 エデンの宙(2023年製作のアニメ)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

4℃の無駄遣い。
「アニメ化」の定義不一致。

原作を知ってる分、非常に見辛かった。
正直、初見の方々にこれを手塚治虫作品と思って欲しくない。
ノリで逃避行→何か家に帰りたい→色々巻き込んだ結果全部崩壊、って話じゃないんだわ。
「PLUTO」ほど吹っ切れる必要もないが、もう少し丁寧に扱って欲しかった。








以下、小言の捨て場。

窪塚洋介の演出がダメダメ。
貴重な水を頭から被るのはあり得ない。報いで溺死??
不動産屋も省略したことで、やるせなさ+ロミの覚悟ではなく、ロミとジョージの自業自得感が増してしまう悪手。
近親相姦を省いたのは仕方ないとして、ロミのエデンで積み重ねた苦労や覚悟、時間が薄くなっているため、ジョージやカインへの想いや地球への望郷の気持ちに全く重みがなく、更にラストのエデン帰還もエデンへの愛着が感じられずにどっち着かずで気持ちが全然乗らない。
説明台詞が多い。特にコム。子供に説明させるのが一番ダメ。アニメにする意味とは。そして必要な説明こそ不足している。
千年以上視覚がない文化圏で、「見て見て」って表現が残ってると思うか?
宇宙船急発進離脱で乗員が浮くってのはどういう仕掛け?
漫画で抽象化したり省略してるところを動画表現にしないと意味がないだろう。動いているコマ割りの連続ではなく、連続した動きが見たかった。
本筋がしっかりした上でこそ小ネタが効くのに、申し訳程度のヒョウタンツギや中途半端なチヒロの拡張は非常に腹立たしい。
ロボット戦闘要らん。
唐突な「胸の保安官バッヂ」システム。
で、火の鳥は何したの?