ニャントラ

カードキャプターさくら さくらカード編のニャントラのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

さくらカード編まで見たので書きこむ。
ここ最近ネトフリで色んなアニメ見てるけど一番見て良かったアニメだった!小さい頃クロウカード編は少し見ていたはずなんだけど途中で観るのを辞めてしまったのかな?さくらカード編の記憶はなかった。とりあえず色々思うままに書く。

・最終話よ……
小狼に「好き」ってはっきり言わず、はにかみながら「そのクマ、貰っていい?」って言うのがまた良い。し、そこにOP曲のプラチナが挟まってきてさあ、もうなんて最高のラストなの……と思った。ていうかネトフリ民だからここで初めてOPとしてのプラチナをしっかり聴いたけど「私の世界 夢と恋と不安で出来てる」って歌詞本当に考えた人天才すぎない?特に『不安』、これはもう若い女の世界には切っても切り離せない、若い女の世界は心の隙間に常にひっそりと横たわる不安との戦いだから……。あと「空に向かう木々のようにあなたをまっすぐ見つめてる」「信じる それだけで越えられないものはない」「想いが全てを変えてゆくよ きっときっと 驚くくらい」ってもう全部さくらのことじゃん!!こんなにもぴったりな主題歌ってあるんだなって思った。"信じる"物語だったな~本当に。みんながさくらを信じてるし、さくらもみんなと自分自身を信じてる。

・ごく自然に同性が「一番好きな人」の世界
最近ユーリオンアイスも見て、あちらはもっと演出的にもBL色の強い話だけど(自分的な最近の考察ではBLとはまた違うんだけどそれはさておき)、こちらは演出なしでごく自然に同性を好きな人が多々出てくる。ていうか、色んな恋の形がある作品。さすがに寺田先生がりかちゃんに微笑まれて照れてるシーンはないだろと思ったけど、藤隆さんは撫子さんが16の時に結婚してるし、色々とぶっ飛んでるけど、誰もそれを不思議とか変なことだと思ってない感じ。いや、思ってはいるか、誰もそれを大々的に変だと非難しないだけで……(撫子祖父はちょっと懸念するシーンあったが)。
知世ちゃん、「私は大好きな方が私と両想いになるより幸せなことがあるなら、ずっとそのまま幸せでいてほしいですわ」って言うけど、自分が大好きなさくらちゃんが幸せなら他の人と結ばれても良い、と言える小学生って何者……?と思いつつ、それがとても切ない。そんなに聞き分け良くいなくたっていいのに……と思う。お母さんもずっと仕事でいないからわがままを言わない子に育ったんだろうか……とか、知世ちゃんを見ていると切ない気持ちになった。最後の方、小狼がさくらちゃんに告白したことを悟るシーンとか、微笑んでるけどどこか寂しげで、辛かったな……知世ちゃん、幸せになってほしい。
最初にユーリオンアイスの話をしたのは、どちらも己の中にある純粋な愛情に従う人々の物語だな~と思った、と言いたかったのだった……。なんかこの作品には同性愛とかBLとかGLとかそういう規範的な言葉は使いたくないな。ただそこに愛があるのみ……

・デカケロちゃんの声優が小野坂昌也なの、ぴったりすぎてウケる。これやるために声優になったのでは。

・苺鈴が超良いキャラ
苺鈴、アニメオリジナルキャラとは思えないほど良いキャラ。さくらと小狼の関係の変化を察してショックを受ける苺鈴に知世がそっと「何かあったら私のことを思い出してください」と言う知世の大人ムーブもすごすぎたが(知世、人生3回目くらいでは)、フラれた後の苺鈴の対応(翌日さっぱりと別れる、帰ってからさくらに『私の親友 さくらちゃんへ』みたいな手紙送るなど)もすごく大人で、苺鈴のことが一気に好きになった。なんか小学生くらいだとやはり女の子の方がお姉さんだな~と思うことあるけど、本当にお姉さんだったな……。ていうか「木之本さんのこと嫌いになれないけど涙が出るのは別よ」みたいなこと言っててその年でその気持ち言語化できるのすごいなと思ってしまった。
小狼に送った手紙が「私の大切な友人 小狼へ」になっているの、ちょっとつらかったな。あと小狼が、苺鈴がさくらに宛てた手紙に「私の親友」と書いてあったの知ってホッとしたような顔するシーン、なんだかこちらまでホッとしたな

・知世とさくらの関係、男ができた途端男ばかりになる友人たちに寂しさを覚える自分を知世に投影して余計に辛くなっている気がする、二人の関係はそんな淡いものじゃないよね……

・作画が神すぎてクリアカード編の作画を受け入れられない予感がする
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