うらぬす

ハズビン・ホテルへようこそのうらぬすのレビュー・感想・評価

ハズビン・ホテルへようこそ(2024年製作のアニメ)
4.4
通常邪悪な属性を与えられる者たちの美徳と、神聖な属性を与えられる者たちの悪徳を描く逆転によってある種の痛快さを生む、というのはまあよく見る手法ではあるけど、王道ゆえの安定した面白さがある。
そこにサイケデリックなカートゥーン風アニメーションと、癖の強い魅力的なキャラクターが絡み合い、更には現代的な多様性讃美(というか、多様性が当たり前に存在する)や自己肯定のメッセージも散りばめられる隙の無さ。サブカル好きのハートを撃ち抜くカルト作という評価に留まるには惜しい、エポックメイキングとさえ言っていい良作かもしれない。
ヒューマンドラマとしての普遍的な美しさのある4話が特に好き。