秀ポン

ハズビン・ホテルへようこその秀ポンのレビュー・感想・評価

ハズビン・ホテルへようこそ(2024年製作のアニメ)
5.0
最高〜!!!!

各話2曲ずつミュージカルパートがあって、このミュージカルの出来が真っ当に良い!
一度目は本編の中で日本語吹き替えで聴いて、その後に英語版のプレイリストで聴き直した。
ミュージカルパートも吹き替えてくれるのが凄いありがたい。そして訳・声共に吹き替えのクオリティが高い!

話は4話が、キャラクターはエンジェルとハスクが、曲はLoser, Babyが好き。

以下、特に好きな曲を1話から順に書いていく。

1話
・Happy Day In Hell
え!?これミュージカルアニメなの?とびっくりした。
歌い出しの瞬間には、あるあるとしてイジる感じのなんちゃってミュージカルなのかな?とか疑っていたけど、すぐにがっつりミュージカルだと分かって嬉しくなった。
こういう様々な人が歌う多声ミュージカルは好き。(ミラベルの『秘密のブルーノ』みたいな)
きったねえ街を素晴らしい場所かのように歌うのはシュガーラッシュ2の手口。

・Hell Is Forever
ノリの良いロック!
悪魔達を気のいい奴、天使を酷い奴として反転して描くのはあるあるだけど、その反転の表現として、通常悪魔達と結びつけられがちなロック(ヘビメタとか)を天使に歌わせるってのは聴いたことがないかも。
「地獄は続く永遠に!」

3話
・Respectless
カーミラのラテンっぽい曲調から、ヴェルベットのターンになると曲調が切り変わる。そのどっちも好き。曲調から両者のキャラクター性が伝わってくる。

・Whatever It Takes
「誓うわーーー!」
この部分が好き。
セリフっぽい状況説明から歌に入り、心境の吐露へと繋がっていく展開も、あと曲調もTheミュージカルって感じの曲。
カーミラとヴァギーにはこの時点では接点はないんだけど、「大切な人(の夢)」を守りたいっていう気持ちが2人のデュエットを成立させてる。

4話(この回で泣いた)
・Poison
このアニメで2番目に好きな曲。
彼が出演させられてるどんなAVよりも彼自身の境遇がエッチ。
可哀想だしエッチだし、もうわけがわからない。助けてくれ。

・Loser, Baby
「どう見ても君は負け犬♪」
1番好きな曲。この曲で泣いた。
負け犬のままでいいじゃん。1人じゃないから。なーんも改善してなくて、依然救われないままだけど、それでも元気に生きてこうぜ。っていう、地獄以外では許されない救いの言葉。本当に泣ける。1週間ずっと聴いてた。
しかしこの姿勢は「みんなを更生させて天国に行かせてあげよう」という当初のチャーリーの方針とは食い違うものであり、この齟齬はどうなるんだろうと気にしながら見ていたら、6話で回答があった。
ゲボ溜まりのある道端っていう、どこで歌ってんだよって感じの舞台設定なんだけど、それが凄い良い。(アリー/スター誕生のスーパー前駐車場みたいな)

5話
・Hell's Great Dad
途中に挟まれるアレスターとルシファーの演奏対決が良い。

6話
・You Didn't Know
3番目に好きな曲。
「地獄が続くのは誰のせい」
ここが超好き。最初は気付かなかったけどHell Is Foreverのモチーフが再利用されてる。
曲調からしても歌詞からしても、1話で天使達が歌ったHell Is Foreverへのアンサーソング。ここでチャーリーは方針を転換することになる。

7話
・Ready For It
いよいよ決戦だ!ってときに皆んなを鼓舞するような曲。レミゼでいうところの『民衆の歌』の立ち位置。
「準備はできた、反撃の始まりだ」
って部分がめっちゃ盛り上がる。
最後に「本当にできるかしら?」って可愛らしさで締めるのも良い。
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