しあん

91Daysのしあんのネタバレレビュー・内容・結末

91Days(2016年製作のアニメ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

深夜に闇に浸れるアニメのひとつ。
当時地上波で観てて、最近ふと思い出して配信で再視聴。終始悲しくて暗い。

一通の手紙をきっかけに、家族を殺された復讐に燃えるアンジェロと、初仕事で子どもを殺せなかったネロ。
アンジェロを支えるために、不本意ながらもマフィアに加担して、どんどん巻き込まれてっちゃう幼馴染のコルテオ。酒を造る才能があり、その酒でマフィアの経済が回っていく。

中盤からは「どうしてこんなことになってしまったのか」でずっと頭抱えてた。各々理由があって行動してるわけだけど、殺しは殺しを呼ぶし、新たな復讐に連鎖していく。
アンジェロがマフィアに忠誠を証明するためにコルテオを射殺したとこは辛かった。
最後はヴァネッティファミリーもみんな死んじゃって、残ったネロとアンジェロは海に向かって車を走らせ、序盤の旅を思い出させる。
砂浜を歩きながら、アンジェロはネロに「俺がお前を殺さなかったのは、お前を殺したくなかったからだ」と伝える。ネロはアンジェロに銃口を向け、画面は空を映して銃声が響く。
2人の足跡が途切れてたからネロも自殺したのかと思ったけど、1人で車運転してたから違うのかな。
直接的な描写がなくて、結末は視聴者の想像に委ねられてる感じも好きです。

ファンゴの声が津田健次郎さんで、めちゃめちゃ感じの悪い悪役で素晴らしかった。
ネロは江口拓也さん、フラテは西山宏太朗さん、バルベロは櫻井孝宏さん。
そんでコルテオは斉藤壮馬くんで好きな方々ばかり。ずっと暗いから難しいシーンばっかりなのに、表現力爆発してました。
しあん

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