【少佐への想いと共に】
※FilmarksでTVアニメ(日本の作品のみ)のレビューが出来るようになったので、劇場版が公開中の最高の人生ドラマを。
その少女は"戦場"しか知らなかった。
そして少女は、戦争に破れ、大切な人を失った。
だが、彼女はある人に言われたある言葉が引っ掛かる。
「愛してる」
悲しみに暮れながらも、彼女はその人の為に、"自動手記人形"になり、その言葉の意味を知ろうとする。
また、"再会"できることを願いながら。
さて、劇場版が大いなる反響を呼んでいる、"京都アニメーション"製作の本作だが、本作が人を惹き付ける魅力として、"ヴァイオレット"という少女が、"自動手記人形"という職業を通して"様々な愛の形"を見詰め、大切な人がなぜ自分に「愛してる」を伝えた意味について、少しずつ分かるようになることだ。
彼女の"心の成長"にも涙し、彼女が出逢う様々な人物が紡ぐ愛の形にも涙する。中でもそれが遺憾無く爆発するのが、"第10話"だ。このエピソードだけは書いてる今でも思い出してしまい、涙が出そうになる。ちなみに、現在公開中の劇場版を観る上で、この第10話までは完全におさえてほしいものだ。
卓抜した"メッセージ性"、彼女と彼女が出逢う人々の"人間としての素晴らしさ"。京都アニメーションのスタッフが総力を決して作り上げたこの作品は、間違いなく様々な世代に語り継がれる事だろう。
彼女の"少佐"に対する想いを胸に、彼女自身が紡いだ"愛の物語"…。
あなたの心の中にも、きっと大きく本作は残るはずです。