自分は実写映画が好きだったのですが、アニメも結局尻切れトンボ感があった記憶。というかこの作品は原作自体が野球で物語をどうこうする作品でもないと思うので小説なら登場人物の感情や雰囲気を心置きなく文章で表現できるが、映像作品だとそれは難しい。映像だと雰囲気を醸し出すのが一番評価されやすいんじゃないかな。残念ながらアニメは微妙。夏感は出ているが野球部分でいえば投手のフォームの作画が微妙。実写映画のほうが全然動きが良い。スポーツ作品の実写は大体お粗末な出来になって仕方ないところもあるがそれすら超えられないのはアニメとして失格。ストーリーも元々、思春期の男の子の話だから筋とかめちゃくちゃで然るべきなのだがアニメは余計に無茶苦茶になっていた気がする。そのくせ原作小説が流行った頃よりもBLや腐女子というものが世間で人権を得たせいか、やけにそれで推そうとしてきてる感じが原作自体を履き違えてる気がするし、気持ち悪かった。そもそもそういう腐女子が湧きそうな作品というのはしっかりと本筋のところはそれはそれでちゃんとしているのでそこがしっかりしていないのにBL感を出されても興ざめするだけである。興ざめするほど面白くもなかったし、記憶にすら残ってもいないけれども…自分の中では初めて見た時間が無駄だったと思うアニメだった。
