ブタブタ

コンクリート・レボルティオ~超人幻想~のブタブタのレビュー・感想・評価

4.0
ボンズ制作、『ゴジラS.P』はこの延長線上にある。
「神化」という「昭和」とは別の世界線を辿った日本のifの歴史をアニメ・特撮・漫画の世界を使って描いたSFであり偽史。
ウルトラマン、仮面ライダー、鉄腕アトム等などと「思しき」キャラクター達が総登場して日本の高度成長期を舞台に60年代安保闘争やベトナム戦争を背景に超人やヒーロー達の人知れぬ、歴史には記録されない暗躍や活躍を描く。
これってやってる事はX-Menの『ファーストクラス』やアラン・ムーアの『ウォッチメン』等、現実世界にヒーローが居て歴史に介入していたSFコミックの世界を日本の(主に)アニメを使ってやったのと同じで、その情報量の多さと展開の速さ目まぐるしさは半端なく、ただボーッと見てるだけでは完全に話しも置いてけぼりになるのでやっぱり見てた人は少ない気がする。
敵の存在もハッキリせず、キャラクター達の関係や立ち位置もどんどん変わる。
その情報量や設定・キャラクターの多さ等これの記録全集的なムックが出たら当分の間眺めて楽しめると思ったけど結局出なかった。
本作を急に思い出したのはMARVELで始まるアニメ『ホワット・イフ…?』のせい。
本来の歴史から外れたifの歴史。
キャプテン・アメリカが女性だったりキルモンガーが正義の為に戦ってたり(?)ティ・チャラがブラック・パンサーでなくスターロードだったり、ヒーロー達が「別の世界線」を辿ったお話しって可也コンクリート~にやってる内容は近いのでは、と思いました。
『ホワット・イフ…?』楽しみです。
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