すごい話に違いはないけど、ちょっと子供じみた何かは感じる。というか端的に言って中二?笑
12歳で博士号を取って15歳で両親を殺害し、心神喪失扱いで釈放され離れた孤島に研究所を設立し、そこで仕事以外のことでは誰とも触れ合わずに十数年生きている史上最強の頭脳を持つと言われている女性が殺害され、その女性に会えるかと期待して島に来ていた大学の准教授や生徒達一団が謎解きに挑む。
孤島はネットワークが島内で完結しており、外との通信、外への逃亡は不可能。
それより何より、その女性の暮らす部屋は入室から殺害されるまでの十数年、一度も人の出入りがなく、出入口の映像は常にカメラに録画されている。
1シーズン分の時間をかけて解くミステリーなのでかなり凝った(そして基礎知識の必要な)殺人事件の仕組みだったな。作者の頭の良さが伝わってくる。
主人公の准教授も類いまれなる頭脳の持ち主で、若くしていくつも学術的賞をもらっている天才。そしてその准教授の研究室にいつも出入りしてる准教授を慕いかつ好意を持っているこれまた天才少女も主人公。
何人も天才が出てくるけど、結局考えることと言えば、死とは、生とは、脳とは、愛とは、人間とは、この世界とは、感情とは、とか幼いものばかり。天才の描き方も所詮この程度かと言わざるを得ない。
個人的な意見を言わせてもらうなら、こういうことを頭の中で実体験もなくグダグダ考えるだけの奴こそが頭が悪い人だと思う。一番のソースは自分笑 俺は頭の悪い人間だが、ここに出てくる人の思考は俺と大して変わりはしないように見える。
そして何よりこの主人公二人の、もう深い関係性にあるのになんか屁理屈グダグダ言って言葉だけでコミュニケーションしようとするオタクっぽさみたいなのがちょっと嫌だった笑
まあアニメだとこういう恋愛未満友情以上みたいな奇妙な関係性はよく見られるけどね。
しかも准教授側は恋愛感情というものが欠落していて、逆に生徒側は恋愛感情剥き出しというのが、こう、上滑り感というか…見ててキツい…笑
でもずっと見てると事情もどんどんわかってくるし、やっぱり良い作品だとは思います。