八咫烏

ワールドトリガーの八咫烏のレビュー・感想・評価

ワールドトリガー(2014年製作のアニメ)
3.7
7年越しにセカンドシーズンが制作されたという、夢のある展開に触発されて根性で73話視聴。

ゲートから現れる、異世界からの侵略者ネイバーと、境界防衛機関ボーダーが戦う物語。
世界観やセリフに、何というか説得力が足りない感じが拭えず、厨二感は気にならないけど、設定の青くさい感じは否めない。
ボーダー達は隊長含めて子供が多く、管理職には大人がいても、主要キャラに中間の年齢層がいない。隊員達を影で支えるオペレーターも女子高生。
戦場に子供ばかりというのは、結構苦手な設定。

ではなぜ完走出来たかというと、全方位に向け大量生産されたキャラクターに尽きる。黒子のバスケ鑑賞時と同じ様にこのキャラ達の行く末を見守るスタンスで視聴。

ボーダーにはA級が8隊以上、B 級は20隊以上存在し各隊2〜4人で構成されている。
(隊に属さないフリーな隊員もいる)
隊員にはそれぞれ、接近戦に強いアタッカーや遠距離攻撃のスナイパーなどの役割があり、各々が使用するトリガー(武器)も含め程よく背景に色付けがされていて、これだけ人数がいてもキャラがたっている。
シビアに順位もつけられていて、登場時に強さが分かる。チート好きにもニッチ好きにも対応。複数の推しが作れる仕様で気分はコレクター。楽しい。

バトルはvsネイバーよりもボーダー内で行われるランク戦が面白い。戦略、武器、技を駆使し、ランクUPを目指して戦う。焦ったくなるくらい解説してくれる優しい構成なので、難解さもない。

本体が死なない、ベイルアウトというシステムがあるのもポイントが高い。
セカンドシーズンは作画が良いらしいし、楽しみ。
ちなみに明らかにテイストが違うアニオリらしい部分が長すぎてダレてしまったのが残念だった。せめてギーヴを救ってあげて欲しかったな。
八咫烏

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