映画ケーン

電脳コイルの映画ケーンのレビュー・感想・評価

電脳コイル(2007年製作のアニメ)
3.2
前半は「お!これは面白い!」って一気に観てたんだけど、後半に行くにつれて観るのが苦痛になって行った。

イサコが可愛いんだけど、小6って考えるとちょっと罪悪感…w
「200万」「お年玉2年分」とか、表現が面白い。
髭のくだりは『リック・アンド・モーティ』みたいで爆笑やったw

あくまで「子供目線」の物語でありながら、ハラハラドキドキを作ってる。

ただ、後半に行くにつれてそれは無くなって行き、やたら説明的になって行く。過去に何があったのか、何もかも台詞で説明してる。説明台詞、独り言だらけ。こんなに酷いのは初めて見た。観ててダルくなる。映像じゃなくて台詞で説明してる。
鍵穴を見て「鍵穴だ!」って言ってる場所すらある。
観客の分からない事をゼロにしようとした挙句の結果だろうね。テーマも全部台詞で言ってる。完全に頭が悪い。
「空間」という別世界を作ったんなら、リンチみたいに訳分かんないものを訳分かんないままやる位の気合いは見たかった。
説明的過ぎて声優の演技も機械的になる瞬間が結構ある。まぁ、この台詞で演技しろってのも無理あるよな。
ミチコさんめっちゃ喋るやんw

ラストは説得というか、感情のぶつけ合いというか、どうでも良くなって来る。
「痛みを感じる方向に出口がある!」って、アホか。

前半はサッチーとのサスペンスだったり、メガ婆のギャグがあったり、楳図かずおパロディがあったり、楽しいのに、後半はどっかで聞いた台詞ばかり。
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