このレビューはネタバレを含みます
個人的には、うーん、なんといっていいか、★4なのだろうけど、おもしろかったけど、とても感動したとかそういうわけではないんだよなあ。
電脳の描き方は魔法みたいなものと言う印象は最後まで変わらなかったので、それはどちらかというとギミックとしてあまり深入りせず、だったら人物の関係、とくにヤサコとイサコになるんだろうけど、そのあたりが自分の中でうまく見えてないような、まとまってないような。あとデンスケの存在がかなり大きくなっているけどそのあたりも。
終盤で金沢に戻りマユミ?に留守電しているところで、「いじめてたのはあなたのほうじゃない」というセリフがあり、ヤサコのキャラ設定があれ?となったが、その部分がその後の展開にどう関わっているのかもちょっとよくわからない。
また母からの説得で「メガネはもうおしまい」となったのに、ラストシーンではヤサコもキョウコもメガネをしていたのも「??」だったし。
ヤサコがハラケンに「好きです」と告白したところはおお!と思ったけど、もう少し初恋要素が多いほうがよかったなー。
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観終わってから一日半経ったけど、冷静になるとそれほど惹かれたわけではないのか? 評価が高いから自分でも良かったと思いたいのか? ひさしぶりのSFジュブナイル(?)で好きなはずなんだけど、うーん、少年じゃなくて少女の友情がメインなのでちょっと違うのか?
科学と魔法が入り混じったギミック、都市伝説、あちら側(でもそれは霊的なものではなく、いちおう電脳的な)、と好きな要素はたくさんあり、謎解き要素もあり、真っ黒で怖いイリーガルも出てきてホラー要素もあり、次々と続きが見たくなったのは確か。先へとストーリーを引っ張るものがあった。でもその分期待が高まりすぎちゃった?
これがヤサコとイサコではなく、ヤサコとハラケンの物語だったら違ったのかも……。うーむ、なんだかいまひとつ整理がついてない。