レインウォッチャー

Fate/Zero 2ndシーズンのレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

Fate/Zero 2ndシーズン(2012年製作のアニメ)
4.0
まさか「剣と魔法」マナーのアニメで、バッキバキのドッグファイトとかカーチェイスが観られるなんて思ってないじゃあないっすか…変態すぎる。
『鬼滅』の国民的ヒットで知名度が爆発的に高まった感のあるufotableだけれど、既に10年も前から大暴れだったのか。勉強不足でお恥ずかしい限り。

登場キャラクター全員に何か怨みでもあるのかと思えるほど満遍なくトラウマを刺していく虚淵脚本が冴え渡るが、そんな地獄だからこそ輝く一縷の望み。
10年後に繋がれるストーリーは、あれだけネガティブな印象だった『stay night(無印)』すら補強して救ってみせるようだ。こんなことがあったんならセイバーもああなるわな、とか、これを踏まえると士郎の性格にも意味があるかも、とか。ゆえに、後味はどこか清々しい。

物語のパワーバランスを司る切嗣・時臣・綺礼の三人は、誰もが渋ボイス / 黒系の髪色 / だいたい暗いとこに立ってる、の3連コンボで中頃まで区別があまりつかなかったりして、自分の人物識別能力の低さをあらためて思い知った。

そんなわたしの最終的な推しは雁夜。あ、あんなに報われないことってこの世にあるの…?彼の魂が何らか(直接的でないにしろ)救われることは、この先どれかの章であるのだろうか。
『heaven's feel』が桜ルートらしいと認識したので、なんとかそこまで見届けたい。