あんがすざろっく

ローリング☆ガールズのあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

ローリング☆ガールズ(2015年製作のアニメ)
3.3
少し前にサブスクで色々な曲を聴いていた時に、ある曲が耳から離れなくなりました。


終わらない歌を歌おう
クソッタレの世界のため
終わらない歌を歌おう
全てのクズどものために


もうお気付きになっている方も多いと思います。
THE BLUE HEARTSの「終わらない歌」です。

曲自体は前から知ってて大好きな曲です。
今回僕が耳にしたのは、女の子達のカバーなんです。

決してロックやパンク向きの声ではなく。
声優さんが、何かのアニメのキャラクターでカバーしているという体でしょう。

しかし。
これが聴いていると病みつきになってくるんですよ。
終わらない歌以外にもカバーしている曲があって。


青空
1000のバイオリン
人にやさしく
TRAIN TRAIN
リンダ リンダ

って、ガチでTHE BLUE HEARTSじゃないですか⁉️

プロデューサーの意向なのかは知らないけど、
ロックの匂いは全然感じられない女の子達が、THE BLUE HEARTSを奏でるという心意気は、何故なんだか僕にはビンビン響いてきました。
同時にTHE BLUE HEARTSのナンバーは難しいこと抜きに、誰が歌っても心にストレートに入ってくるマスターピースなんだとも、改めて気付かされました。

設定は全く知らないけど、これは是非ともアニメ本編も見たい、と思わせるには充分でした。

という訳で、見てみました
「ローリング☆ガールズ」




都道府県が分割され、再編成された日本。
それぞれの土地は独自の発展を遂げ、また地域間の問題解決や治安維持の為に、各地に自警団が発足していた。

所沢国の自警団「日吉町プロペラーズ」に入隊した森友望未は、攻防の末負傷した平和請負人、マッチャグリーンの意志を継ぐべく、
旅に出る。
同じく日吉町プロペラーズに入隊した結季奈、先の攻防で敵の自警団に所属していたもののクビになり、ヒッチハイクで望未のバイクに乗せてもらうことになる逢衣、旅の途中で現れ、何故か幼い頃の望未達を知っている謎の少女、千綾と共に、4人の旅道中は続く。

バンド結成の話じゃなくて、ロードムービーだったんですね。
とっても斬新なアニメです。
言っても、そんなにアニメ全体には詳しくはないから何ですけど、設定はとっても面白いです。
色遣いがカラフル。
見ていて疲れるぐらいカラフル。
疲れるぐらいの情報量。
キャラクターもたくさんいて、入り組んでいる。


こういう世界観がお好きな方には堪らないのかも知れません。
僕には追いつくのが一苦労。
5話ぐらいまでは勢いで見れたんですけど。

とは言え、後半からだんだん面白くなってきました‼️
色んなキャラクターに愛着が湧いてきて、ラストはちょっと感動。
京都編、広島編、岡山編がよく出来てます。

もうちょっと短く出来たら、個人的に良かったかな〜。
「プロメア」は好きだったので、劇場版ぐらいの長さだったら、最後まで飽きずに見れたでしょう。



期待していたのは、やっぱりTHE BLUE HEARTSのナンバーがどういう形で流れるかということ。
オープニングとエンディング、挿入歌として流れますが、主人公の望未達が演奏するシーンは、オープニングのバックで流れるぐらい。

そうだよ、やっぱりこうなんだよな…。
確かに、メインは「バンドをする」という物語じゃないから、独特の世界観のアニメが描けていればいいんだから、全体的には成功していると思います。

がしかし。
僕はサントラ(ベストアルバム)がとても良かったので、そこに期待しちゃいました。
「ぼっち・ざ・ろっく!」という大傑作を見た後だったので、余計に期待しちゃいました。
まだ未見なんですけど、音楽アニメで人気のあった「けいおん」というのは、面白そうですね。こちらは見てみたいな。

「ローリング☆ガールズ」のアルバムは、
「ぼっち・ざ・ろっく!」と併せてヘビロテ中です。
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