終わり良ければ全て良しっていうけど、今作の終わりは決して褒められたものではなかった。まるで打ち切りマンガの最終回。オレたちの冒険は終わらない、ご愛読ありがとうございましたって感じ。
まさに打ち切りになったことを疑うレベルで広げた風呂敷を畳み続ける終盤に目が点になった。ガッカリした。10話なのが良くないのかと初めは考えたけど、よくよく考えるとあと2.3話増えたところで、打ち切り感が消えても良い作品に変わるわけじゃなくて、作り手に伝えたいテーマとか描きたかったシーンを感じないのが致命的な欠陥だと思う。
一期の感想で設定にテコ入れしたらどうにかなるみたいな話を思いついたけど、そんなレベルじゃなくて作り手としての情熱がどこにあるのかわからないところが楽しめない原因だと思う。
原作を読む気にはどうしてもなれないけど、OPやら音楽周りとか脚本シナリオも悪くなくて話の作りと展開の仕方とかキャラデザとか声優やらは全くと言っていいほど悪くないし色々しっかりしているのに、どうしてこんなに空っぽでメッセージ性の部分だけは欠落してしまっているのか懐疑心が深まる作品だった。
