oba

境界の彼方のobaのレビュー・感想・評価

境界の彼方(2013年製作のアニメ)
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曲だけはやたらいい。

#あなたのような眼鏡のよく似合う人が死んではいけない

つまり、眼鏡の美少女をきれいにかっこよく完全無欠に美化するためのアニメであり、それを見たいかどうかがこのアニメを楽しむための最低にして最高の参加ハードルであり、わたしはそうでもない。

栗山未来が視覚的にかわいいのだとしたら鴨居知世女史の功績であり、キャラデザで引っ張る指針が展開や狂言回しを見せる指針に負けることは、小説としての敗北。
「栗山未来かわいい(意訳)」やりとりの8割は展開に本来不要。見ればわかることは絵で見せればいい。で、これをカットしてないのは花田大先生の落ち度。

自己決定力のない言動。それをコメディリリーフにしてもツッコミの鈍さ。
結局妖夢を迷わず殺せるようになるのなら序盤でウジウジする意味はない。
不死や特別な力を扱う環境が半端にも整備されているせいで、それらを持って日常を生きていくことへの葛藤が発生しない機構。
これは原作としての落ち度。

結果、他の出身作品はさておき、KAエスマ文庫=京アニのおもちゃ集めと見られても仕方のなかったプロジェクト。

クソアニメとして楽しむべきなのだと分かったのが5話。
7話でドロップアウト。お疲れ様です。
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