ウシュアイア

マギ The labyrinth of magicのウシュアイアのレビュー・感想・評価

マギ The labyrinth of magic(2012年製作のアニメ)
2.6
アラビアンナイトの世界観をベースにしたハイファンタジー。

舞台となる世界は古代~中世の中近東をモデルとしており、衣装に加え短剣や曲刀といった武器などの小道具もそれっぽくなっていて興味深いものがある。


貴種流離譚、奴隷身分から解放された無双美少女、スラム育ちの幼なじみとの決別からの闇落ち・・・という具合にストーリーはいたって王道?
世界観を広げるため、交易や政治、外交などの話も持ち出しているが、半ば子どもといえる主人公に加えて出てくる大人たちまでの発想が稚拙。さらに人物のバックグラウンドの掘り下げも浅い。

大人が観ると陳腐であっても、多くの作品に触れていない子どもにしてみれば十分楽しめる作品なんだろう。やっぱり大人はほとんど読まない少年サンデー掲載の原作ということで、そもそも大人がターゲットの作品ではない。こういうポジションのハイファンタジーっていつの時代もある。全部読んだもしくは観たわけではないけど『RAVE』『Fairly Tail』『マギ』『七つの大罪』が一続きの系譜になっている感じだ。この系譜の作品から、大人もある程度ターゲットにしている少年ジャンプの作品に見られる斬新なストーリー展開や人物の掘り下げによる共感性などを感じることができないのだ。
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