マギ The kingdom of magicの2の情報・感想・評価

エピソード02
旅立ち
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碧

マギのすべてと紐付いた最上の1話だったように感じた。 以前観賞した時と違う、成人して原作を終わりまで読んだからこそ味わいと感慨が溢れる1話だった。 OP-ANNIVERSARY 昔これ以上ない位好きだと思って聴いていた筈なのに、何倍も感動した。 僕ら、は3人ではなくシンドバッドやジュダル、果てはシェヘラザードや紅炎、ウーゴくんや玉艶達のことだと思った。 頼らない、は紅炎、ソロモンやシンドバッド、堕天の出来事を示唆しているように思った。 明日に違和感を感じたらそれはきっと違うってこと、見せにおいでと話し合い続けるからこそ歩いていけるってこと。マギを総括するOPのようだと思った。 ED-エデン アラジンを表すような歌詞だと思っていたけれど、この曲はアリババくんだと思った。 いつも隣で一緒に上も下も枠なんて関係なく考えていける。何も持っていない彼だからこそ、いつも大切なことに気付かせてくれる。 自分以外、大切な人達が誰ひとり賛成しない考えを祈り、あるいは怒り貫く姿が胸を打った。 アラジンにとっての王は、世界が壊れそうなときに人々に希望を与えられる人。 いっぱい食べれたね。という台詞が、介護の記憶と重なってどんなに寄り添った言葉だろうと思った。 大高先生のまるい作画も愛しい。 武人としての生き様と研鑽を初めて受け止めて見せて見てもらえた紅玉、そして、初めて心の裡を吐露して笑い合った紅玉たちに感動した。 紅玉さん呼びが懐かしい。 寝室で見せた紅玉の覚悟が未来の彼女の姿と重なって泣いた。 変わらないと変わるを一番繰り返していく紅玉と白龍が好きで好きで尊敬してる。 世界のためを免罪符に誰かの生を縛るのは。からもマギの本質を感じる。 貴方の話を聞かせて欲しい。という全員のスタンスが好き。 バルバッドで自分を全部押し殺していた紅玉が、アリババに「私、私」と何度も言っているのも涙腺に堪える。 差別しているなら見なくちゃいけない。名台詞…。 アリババくんは、同じ目線で対等な関係にあるとき一番キラキラしていて、そのときがお互い一番輝いているって何て素敵なんだろうと思う。