再掲。この重い内容を今の深夜アニメの枠でやってしまおうという蛮勇にまず衝撃でした。原作未読ですが、結果的にそれなりにまとまっていたように思います。ただ、歴史ものは無限に密度を濃くできる厳しいコンテンツなので、原作という言い訳があっても、やっぱりどこか薄さと、それに伴う残念さは感じざるを得ませんでした。密度や空気感をタッチや描きこみで表現できないから、全体によごしのフィルターをかけて逃げようというのは、デジタル時代の薄っぺらさをぼかす常套手段だと思います。が、ふつうの戦記ファンタジーならまあしょうがないかというこういう逃げも、歴史ものだと残念さを誘うのです。