レオ

モブサイコ100のレオのレビュー・感想・評価

モブサイコ100(2016年製作のアニメ)
4.2
このアニメが気になるって!?
正しい判断です!!

口八丁のインチキ霊媒師と地味だけどホンモノ超能者の高校生がタッグを組んだ悪霊除霊バディモノ!かと思ったら全然違う。
しゃべりが達者過ぎてインチキ霊媒師こと霊幻新隆(この名前からして)が主役かと思ったほどである。
高校生の茂夫(通称モブ)は運動も勉強も平均以下、そんな彼は本物の超能力者であり感情が100%になった時何かが起こっちゃうストーリー。

原作はのっぺりした絵ですが、アニメ化するにあたり原作の世界観を壊さずにあんなにカラフルなサイコ表現が良く出来たなぁと感服です。
超能力のホログラム特有のキラッキラってレア度が高そう、ガチャで言うとSSRぐらい。
ストーリーはモブくんの学園生活が軸ですが、本当いい子なんですこの子。
多分あれは超能力界の竈門炭治郎、ちなみに長男。
光属性(SSR)なので、こっち(視聴者)の闇が深いほどモブくんの発言にハッとさせられる。
超能力に頼らないで自分を鍛えたい(そしてモテたい)モブくんと、超能力を妬む人と、利用しようとする人と、競い合いたい人と、ただの悪霊との触れ合いで巻き起こる成長とトラブルをずっと温かい目で見守っていられる…。

悪霊除霊やサイキックバトル(青春)もありますが、細部の描きこみや演出、迫力、カメラワークもすごい。
息も止まるちょっとした劇場版、アニメ化成功作品。
余談ですが、最終回で一段と激しい戦闘シーンがあった直後、つちのこを探そう!という何故か作画が原作寄りの逆作画崩壊コメディ回があって緩急最高でした。
シリアスなターンが多めですが、ハラハラしてグッと引き込まれる中に細々したギャグを突っ込んでくれます。
雰囲気が違うイラストを『ここで笑え!』と絶妙なタイミングでバーンッ!と差し込んでくる、まさにガイドのような演出。
全体的にテンポも良くて観やすいです。

にしてもネーミングセンスがズバ抜けているこの作品。
敵組織の幹部は、読みは簡単なのに難読漢字が振られてるの面白すぎるし、白Tポイズンは何がどう伝わってそうなったの…?
レオ

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