アニメシリーズ通して約半分はオリジナれると言われる本作だが、オリジナルストーリーの中でも傑出した神回は49話〜50話の「さらばハードボイルドシティー前後編」だろう。
テロリストによって東京が戦場と化し、原爆を仕掛けられるという窮地に立たせられる。
要求額が1000億円とリアリティに乏しい荒唐無稽さはあるが、冴羽獠と槇村香が敵対するという珍しい構図が緊迫感を煽り視聴者を激しく惹き付ける。
前作もしくは原作ファンならなおさらだ。今まで培ってきた2人の関係性が全て伏線になっているのだから…
そのうえテロリストのリーダー「セイラ」という名称も、アニメ2期のOPタイトルとして伏線になっていた事も興味深い。
ラストのキスはアニメ史上もっとも美しく切ない。
これが最終回じゃない事に舌を巻くばかりだ。