あべ

バッカーノ!のあべのネタバレレビュー・内容・結末

バッカーノ!(2007年製作のアニメ)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

アイザックとミリアが、最初は普通にウザかったけど徐々に話が進むたびに周囲の人間を中和していくというか、救いになっていくところが良かった。

ミリア基本的には一本調子の喋り方だけど、最後チェスに言った「笑ってもいいんだよ」みたいなセリフだけ感情こもってて、おおってなった。

確かに同時多発的に群像劇としていろんな場面が繋がっていく構成は、そういうやつかってわかった時は面白いんだけど、わかってからが面白くならなかった。

古沢良太のエイプリルフールズなんかが典型だけど、こういうのって別々の各局面が綺麗に繋がって一つに収束したり、一つの軸が各局面から描かれることで謎が解き明かされてく、みたいのが面白いけど、今回のはどっちつかずの中途半端な感じだった。
列車でそれぞれのキャラが一堂に会する状況は良かったけど、そこで何か物語が進んだのかという。チェスくらい?
アイザックとミリアが列車に乗ってる目的がマフィア達と会うため、という繋がり方は良かったかも。

ただ全員大集合の列車と全く関係なく各局面で不死者の謎が紐解かれていくから、話の推進力がなくて「あーそこで繋がるのね」としか思えなかった。

総じて、各局面での出来事(主に不死者周り)が列車で進展して物語が進んでくれればもっと面白かったかも。
あべ

あべ