丸木

小公女セーラの丸木のレビュー・感想・評価

小公女セーラ(1985年製作のアニメ)
4.2
これが本当のプリンセス

【舞台】イギリス; ロンドン
【時期】1885年
ヴィクトリア女王の治世、イギリス植民地支配の最盛期

世界名作劇場は、『フランダースの犬』『母をたずねて三千里』『トム・ソーヤの冒険』『赤毛のアン』『少女コゼット レ・ミゼラブル』を鑑賞済み。

まずやや幸薄い感じの歌謡曲のようなOPに驚く。しばらくは物語とのギャップを感じるが、段々と物語にぴったりな曲になっていく。

物語の登場人物は、良い人間と悪い人間がはっきりしていて、よく言えば見やすい。どちらも振り切ってるので、やや共感はしづらいかもしれない。
いじめと虐待の描写はなかなか激しいもので、見ているのが辛くなるほど。
使用人のベッキーと、ピーターの存在が全編通しての救い。

大事なのはお金じゃないと教わりつつも、やはり実際に人を救えるのは金なのだと学ばされる。

ただ、ダイヤモンド・プリンセスも、イギリスによるインドの植民地支配があってこそと思うと、なんとも言えない気持ちになる。
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