さくらけ

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。のさくらけのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

あああああああ由比ヶ浜あああああああああ
正直に言ってしまうと最初は比企ヶ谷くんのあまりにもオタクに都合の良いキャラ造形にヒヤヒヤしました。ぼっちで理屈っぽいのにいざとなったら陽キャを出し抜く能力の持ち主。キリトとかよりも共感性高いのではないでしょうか。これ厨二病真っ只中のときにみたら大変なことになるのでは…?とかなんとか最初は思ってたんですけど途中からも〜〜〜〜〜〜〜切ない!!!!!!!
比企ヶ谷くんの遂行能力って結局は自己犠牲の上で成り立ってるものでしかなく、それは間違いだと周りの人が気づかせ、変わらない結果周りの人が傷ついていく。
そして変わっていった比企ヶ谷くんがこれまたなんというか…いろはちゃんがときめいてしまうのもわかってしまうような人間へと成長していくんですよね…
いやわかる〜〜〜たしかにあれはときめいてしまうかもしれない〜悔しいね〜〜〜

そしてなんと言ってもやはり由比ヶ浜。由比ヶ浜ですよ。私は圧倒的由比ヶ浜派。なぜなら共感できるから。誰にでも良い顔するしなんとなく居心地のいい関係に居座るしニコニコしながら心の中ではずるいことも考える。何より由比ヶ浜が最初に比企ヶ谷の魅力に気づいていたはず。平塚先生とかいうバグは置いておいて。
もうだから3期はずーっと切なくて最終回に向かうにつれて脳みそ引きちぎられるかと思いました。
徐々にわかってしまうんですよね。あれだけ由比ヶ浜の一挙手一投足にあたふたしていた比企ヶ谷が、完結に向かうにつれて全然動揺しなくなってることに。あ、これ由比ヶ浜のことはもうそういう風に見てないんだな、って。

3人で一緒にいたい、ただ楽しく居心地のいい空間で仲良くしていたい、でも好き、でもこの関係を壊したくない。
客観的に見れば比企ヶ谷彼氏ムーブしすぎてクズやん!て感じなんですが、ただ仲良くありたいという気持ちもわかってしまう分あまり責められない。
でもさ〜絶対由比ヶ浜の気持ち気づいてたわけじゃん?比企ヶ谷くん!ずるいよね〜

最終回、由比ヶ浜が振られたショックで呆然としている中で繰り広げられる比企ヶ谷と雪ノ下のイチャイチャにキュンキュンと絶望が交互に押し寄せてきて本当に猫ミームみたいになってました。
由比ヶ浜が画面に出てくるたびに涙が滲む体質になってしまった。
でもわかるよ。由比ヶ浜は比企ヶ谷じゃなくても大丈夫かもしれないけど、雪ノ下は比企ヶ谷じゃないとダメかもしれない…と思ってしまう気持ちも一視聴者としてある…でも私は由比ヶ浜に報われてほしかった…うう…

そして声優陣。
当たり前にメインのお三方は最高だったんですが、なんと言っても江口拓也さん。地味にSPY×FAMILYくらいでしかちゃんと演技見たことないかも…?とか思ったんですが、比企ヶ谷のあの絶妙な理屈っぽさと心根の温かさの表現が本当〜に素敵でした。圧倒的なセリフ量だったと思うんですが細かい工夫とかが面白かったし良い意味でのオタク感満載だったな〜やっぱり後半に向かうにつれて徐々に丸くなっていった感じ。

そしてそして早見沙織さん。んまもう言うまでもなく最高なんですけども。比企ヶ谷以上に変わっていったキャラだった気がするんですが、いつの間にそんなにカド取れたんだ?この子…て気づかぬうちに自然と納得してました。
本当に、“雪”という名前にぴったりのキャラクターだったなあ。徐々に徐々に雪解けのように心を開いて、最初はあれだけ冷たくてカチコチだったのに、気づいたら消えてなくなってしまいそうな儚さを身に纏ってましたね。。
冷静にSPY×FAMILYのお二人なんですね。この2人が(擬似)夫婦役やってるの感慨深いなあ。

全員分語りたいくらいなんですけどとんでもない文字数になってしまいそう…
兎にも角にも、食わず嫌いしてた己を叱りたい。
個人的にはラブコメアニメで過去一良かったまであります。というかラブコメの皮を被ったただの青春アニメでした。だから“やはり俺の青春ラブコメはまちがっている”なんですかね。ラブコメちゃうやんか〜い。
さくらけ

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