奇跡のような世界をもう一度。1期からスパンを置かず、かつ唯一の2クール放送ということもあってか、1期と比べエピソードの完成度にばらつきがあるのは確か。しかし、本作から溢れる魅力は少しも損なわれていない。サウンドトラックの素晴らしさは1期と変わらず、少しだけ表情を変えながらも極上のリラクゼーション・ミュージックとして機能しており、ゆるゆると流しているだけでしあわせになってしまいそう。
2期では猫の妖精、ケット・シーとの触れ合いを通じた不思議体験のエピソードが散りばめられているけど、灯里からしてみればそれも特別なことではなく日常に見つけた発見の一つなのだろう。不思議な出会いも、2話に出てくる宝箱のエピソードも、同等の喜びに溢れている。
そう、本作に込められているのは幸福の発見。言うなればセンス・オブ・ワンダーのその先にあった、センス・オブ・ハピネスの結晶だ。
