八咫烏

どろろの八咫烏のレビュー・感想・評価

どろろ(2019年製作のアニメ)
4.1
前作は未視聴。リメイクに感謝。このアニメ化は成功だと思う。原作自体が中途半端なのに展開に無理も無く、全話通して上手くまとまっている。
キャラデザも作画の質感もいい。
戦闘シーンは見応えがある。得物が刀だと、他では得られないアドレナリンが湧いてくるのは何故だろう。

百鬼丸は手塚作品の中で1番好きなキャラ。
父親に捧げ物にされた為に失くした身体を、妖怪(鬼神)を倒す事で少しずつ取り戻していく。
四肢や五感、感情を手に入れ、段々と人に近づくが鬼にも近づいていく百鬼丸。
身体を全て取り戻せば一国が滅ぶ。
諸悪の根源が父親と言い切れないところがキツイ。

百鬼丸に歌を聞かせるミオや、多宝丸を守る陸奥と兵庫、人を愛したクモの妖怪など印象深いエピソードが多数。
暗闇にいた百鬼丸はいわば産まれたて。初めてを経験して成長する様は愛しい。

原作とはかなり違うけど、原作通りに作る事が必ずしも是ではないと思う。
これはこれで好きだ。
さらにop ed ともに素晴らしい。
アジカン、Eveも良かったけど、女王蜂とamazarashiの組み合わせは神すぎた。
八咫烏

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